おふさ観音では、風鈴の涼しい音色が厄を払うという仏教伝来の思想から、2,500個を超える日本各地の風鈴が展示されます。期間中は風鈴即売会もあります。冷蔵庫やエアコンのなかった当時は、夏になると食あたりを起こしたり、暑さで体力が落ちて病気になったりすることが多かったようで、無事に夏を乗り切れるようにと厄払いをされたようです
おふさ観音は「大和ボケ封じ」「大和七福八宝」「大和十三佛霊場会」でもあります
おふさ観音 風鈴まつり
7月1日~8月31日まで開催され、期間中の7月17日には、「おふさ観音夏祭り」も開催されます。
17日はランプのあかりで、風鈴が幻想的に浮かび上がる光景を楽しめ、門前で露店もでます。
午後7時より、本堂前で、夏の厄払い・病封じのお加持も無料で受けられます。
おふさ観音 風鈴の種類
茶房 おふさには沖縄の「琉球ガラス」で作った風鈴や、風鈴と竹細工を組み合わせた「別府風鈴」、京都の「清水焼風鈴」など、全国各地の特徴ある風鈴を展示、風鈴即売会では、奈良風鈴(奈良)、小田原風鈴(神奈川)、南部風鈴(岩手)など、全国から約90種類もの風鈴が集まっています。
おふさ観音風鈴まつりの入場時間
午前7時~午後4時半(開門は午後5時まで)
※雨天・荒天時も、お寺は開放しております。
入場料は無料
おふさ観音 本堂内の拝観
本堂内の拝観料300円
ご本尊様である十一面観音様をはじめ、不動明王像、千手観音像、阿弥陀如来像、役行者像などがおまつりされています。
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おふさ観音 カフェ
おふさ観音の人気の一つに、境内にある、「茶房おふさ」
風鈴まつりの期間の人気メニューが和菓子屋さんで食べるように美味しいかき氷です
境内の一番奥の建物で、広いお座敷で、お庭を眺めながら、甘味をいただけます。
たくさんの風鈴風鈴が、縁側一面に吊るされていて、お庭も眺めも、なかなかのもの。
茶房 おふさ
営業時間 10:00~16:00
不定休
夏季限定かき氷は、風鈴まつり期間中(~8月31日まで)の販売
おふさ観音の生き人形って
おふさ観音に入って気になるのが生き人形。人形が生きてる、髪の毛が伸びるやつ?って思われる方も多いのですが、
おふさ観音の生き人形は幕末から明治にかけて作られ、徹底的に本物に似せた人形。近年、芸術品としての価値が再評価されています。
天才人形師として名高い初代安本亀八作の「飯田喜八郎像」です
よく見ると、皮膚に静脈が浮き出ているのが分かるほど、精緻に作りこまれています。
飯田喜八郎氏は、明治の地元の名士で、おふさ観音の発展のために尽力された方だとか
おふさ観音の餅といえば さなぶり餅
おふさ観音の近くの総本家さなぶりやの早苗饗(さなぶりもち)が名物です。
早苗饗(さなぶりもち)は
お米はいっさい使わない、小麦、しかも全粒粉で作ったお餅。
串に刺したお団子型の「ふひと団子(名前の由来は藤原不比等)」、形が違うだけで味は全く同じなんだそうです。
ジンワリと美味しい奈良らしい名物です。
おふさ観音へのアクセス
おふさ観音では風鈴まつりだけでなく、春と秋には「バラまつり」が開催されます。
イングリッシュローズを中心に約3200種類のバラが可憐に、優雅に咲き競います。
おふさ観音の正式名称は
高野山 真言宗 別格本山 おふさ観音
奈良県橿原市小房町2-22
JR畝傍駅徒歩約8分
近鉄八木西口駅約13分
近鉄畝傍御陵前駅 約14分
コミュニティバス かしはら万葉ホールから約5分
おふさ観音 駐車場
普通車27台(無料)
※バラまつりの期間中は駐車収容台数が少なくなります。
おふさ観音周辺はメチャ細い道になりますので、車が苦手な方は歩いて5分ほどのかしはら万葉ホールに停めるのもオススメです